ネット上のQ&AサイトやSNSで頻繁に交わされる「大阪城ホールって16,000人入るんですよね?」という言説には、公演関係者の間では常識とされる大きな盲点が潜んでいます。
最大収容人数の誤解に加え、見落とされがちなのが「機材席開放」と「ステージサイド見切れ席」の存在です。チケット当落の直後に「機材席が解放されたのでキャパが増えた」と喜ぶ声が見受けられますが、これは総動員数が増加したわけではありません。大半のケースでは、舞台セットの組み上げ完了後に「当初機材スペースとして確保していたが、安全上客席として開放できると判明した数百席」を後から戻して販売しているに過ぎないのです。
また、ステージの真横に位置するスタンド席(NブロックやJブロックの端など)は「ステージサイド席(見切れ席)」として販売されることがあります。メインモニターが見えづらかったり、セットの骨組みでステージ奥が見えなかったりする制約があるものの、「ステージ袖で出番を待つメンバーの素顔が見える」「至近距離で手を振ってもらえる」という予期せぬボーナスを生むこともあり、一概にハズレ席と断じることはできません。