温泉旅館の満足度を決定づけるもう一つの柱が食事です。小川屋の夕食における主役は、岐阜県が誇るブランド和牛飛騨牛です。きめ細やかな霜降りと芳醇な香りが特徴の飛騨牛を、陶板焼きやすき焼き、しゃぶしゃぶといった伝統的な会席料理で提供しています。
食事の提供スタイルには、個室ダイニング、広間レストラン、そしてプライベート性を極めた部屋食プランが存在します。小さな子ども連れのファミリーや、周囲の目を気にせず語り合いたいカップルには部屋食プランの人気が根強いですが、配膳の手間や換気面を考慮し、現在は個室食事処「季咲亭」での会席提供を中心とするプラン構成にシフトしています。落ち着いた照明と和モダンな空間でいただく飛騨牛会席は、記念日利用の宿泊客から極めて高い評価を獲得しています。
一方、翌朝の朝食バイキングは、小川屋が近年特に注力しているコンテンツです。オープンキッチンで焼き上げられる郷土料理「飛騨名物・朴葉味噌(ほおばみそ)」の香ばしい匂いが立ち込める会場では、地元の契約農家から届く新鮮な野菜や岐阜県産米、出汁巻き卵など50種類以上の和洋メニューが並びます。定番の朝食ビュッフェとは一線を画す地域色の豊かさが、宿泊客の朝の満足度を押し上げています。