誕生日ギフトの王道とされるアイテムが、なぜ現場では不評を買ってしまうのでしょうか。大手ギフトメディアやリサーチ会社が父親世代(50代〜70代男性・有効回答数1,200名)を対象に実施した意識調査によると、「子どもから貰って内心リアクションに困ったギフトがある」と答えた割合は全体の41.8%に達しています。その理由の上位には、子ども世代の想像とは異なるシビアな現実が並びます。
まず筆頭に挙げられるのが衣類・身の回り品です。50代以上の男性は体型変化が顕著であるだけでなく、「襟の開き具合」「生地の肌触り」「ポケットの有無」など独自のこだわりが強固に固まっています。贈られたポロシャツやセーターについて、ネット上の掲示板では「娘が選んでくれた手前、断れずに受け取ったが、色味が若すぎて休日に一度も着られないままタンスに眠っている」(58歳・公務員)という切実な告白が散見されます。
次いでリスクが高いのがお酒です。「酒好きの父」という昔のイメージのまま高級ウイスキーや日本酒を贈るケースが目立ちますが、父親が貰って困る理由を掘り下げると、健康診断での肝数値の指摘や服薬の影響により、医師から飲酒制限を受けている事例が少なくありません。「飲みたいけれど飲めない、でも子どもに心配をかけたくないから言えない」という父親特有の沈黙が、かえって罪悪感を生んでしまう構造が見て取れます。