都市開発と空間利用の観点からアソビルを分析すると、この施設は「暫定利用建築(タクティカル・アーバニズム)」の成功事例として位置づけられます。駅前一等地の大規模再開発が完了するまでの長期的な猶予期間において、郵便局別館という既存の重厚なストックを活用し、若者カルチャーやファミリー向けエンタメを実験的に投入し続ける試みです。無機質なピカピカの大型複合商業施設とは異なり、路地裏感や手作り感をあえて残すことで独自のアイデンティティを確立しています。
この特異な空間構造を踏まえ、利用に適している層とそうでない層の境界線を提示します。
向いている人(高い満足度を得られる層)
- 未就学児〜低学年の子どもを持つ子育て世帯:天候に左右されず、駅直結で移動のストレスなく屋内で体を動かせる価値は絶大です。
- 昼飲みやハシゴ酒を楽しみたいグループ:アソビル横丁の多様な店舗展開と賑やかな空気感は、複数人での気軽な飲み会に最適です。
- 体験型・参加型のカルチャーに敏感な層:リアル脱出ゲーム、VR体験、アニメ展示など、2階で開催されるポップカルチャー企画をピンポイントで目当てにする訪問者。
おすすめできない人(慎重に検討すべき層)
- 静寂で洗練された高級感を求める人:リノベーション建築特有の配管むき出しの内装や、フロアに響く賑やかな喧騒は、落ち着いた大人のデートやフォーマルな接待には不向きです。
- 大型ショッピングモールのような一括買い物を期待する人:アパレルやコスメなどの物販テナントはほぼ存在しないため、買い物目的の場合はルミネや高島屋、ベイクォーターへ向かうべきです。
- マイカー移動が基本のファミリー:前述の通り提携駐車場がないため、横浜駅東口の駐車場代が別途大きく嵩む点を計算に入れておく必要があります。