読者が最も懸念している「動く壁紙を導入するとPCが極端に重くなるのではないか」という疑問。この噂の真相を探るため、編集部ではCore i7 / 16GB RAM / GeForce RTX 4060搭載のデスクトップ環境、およびCore i5内蔵グラフィックス搭載の薄型ノートPCを用い、実際のシステムリソース消費を詳細にモニタリングした。
結論から言えば、適切なパフォーマンス設定を施している限り、普段の作業やゲームプレイにおいて動作の重さを体感することはほぼない。かつてWindows Vista時代に存在した「Windows DreamScene」などはCPUを常時酷使していたが、現代のLively WallpaperはDirectXを用いたハードウェアビデオデコード(GPU処理)を活用しているため、通常のデスクトップ待機時におけるCPU使用率はわずか1〜3%程度に収まる。
では、なぜ「重くて使い物にならない」という苦情がSNSや掲示板で見受けられるのか。その原因の9割以上は、バックグラウンド処理の最適化設定を行っていないことにある。動く壁紙ソフトには、他のウィンドウが全画面表示された際や、指定した高負荷プロセス(3Dゲームや動画編集ソフト)が動作した際に、壁紙のレンダリングを自動的に完全停止(フリーズ)させる機能が備わっている。この設定が無効化されたまま4K・60fpsの重量級動画をループ再生させ続ければ、グラフィックボードのVRAMを圧迫し、ゲームのフレームレート低下を招くのは必然である。
また、動く壁紙のバッテリー消費と評判についても触れておかなければならない。AC電源に常時接続されているデスクトップPCでは電気代への影響は月数十円レベルと誤差の範囲だが、ノートPCをバッテリー駆動させる場合は明確な差が生じる。実測値において、静止画壁紙と比較した場合のバッテリー減耗スピードは1時間あたり約8〜12%加速した。外出先でモバイルワークを行う際は、タスクバーのアイコンからソフトを一時停止するか、ACアダプター接続時のみ動作させる自動制御ルールを組むのが賢明な防衛策となる。