中足骨疲労骨折と診断された場合、どのようなステップで治療を進めるべきなのでしょうか。根本的な足の甲の疲労骨折の治し方は、傷ついた骨にかかる力学的ストレスを遮断し、生体が持つ自己治癒能力を最大限に引き出す「保存療法」が基本路線となります。
気になる足の甲の疲労骨折の全治期間の相場は、早期に発見して適切な処置を行った場合で約4週間から8週間(1〜2ヶ月)です。初期のヒビの段階であればギプスで完全に固める必要はなく、専用の医療用サポーターや足底板(インソール)、あるいは着脱可能なシーネ固定を用い、日常生活では患部に過度な負荷をかけない免荷(めんか)を行います。しかし、我慢して走り続け完全骨折に至った場合や、骨が癒合しなくなる「偽関節(ぎかんせつ)」に移行した場合は、手術が必要となり完治まで4ヶ月から半年以上の歳月を要することになります。
リハビリ期や歩行時の負荷軽減において実用性が高いのが、中足骨疲労骨折に対するテーピング技術です。みどり整骨院をはじめとするスポーツ障害専門の治療現場でも指導されているように、足の横アーチを吊り上げるテーピングが絶大な効果を発揮します。中足骨は、足の指の付け根付近で緩やかなドーム状の「横アーチ」を形成しています。伸縮性のキネシオロジーテープを用いて、足の甲から足裏にかけて横アーチをキュッと締め上げるようにサポートすることで、荷重時に中足骨が横に広がって骨折部位へ加わる牽引ストレスを大幅に緩和することが可能です。ただし、これはあくまで補助療法であり、「テーピングを巻いたから走っても良い」という免罪符ではない点には厳重な注意が求められます。
さらに近年、大阪リペアセルクリニックなどの先進医療機関において注目を集めているのが、難治性骨折や早期復帰を目指すアスリートに対する「再生医療」の選択肢です。患者本人の血液から成長因子を高濃度に濃縮して患部に注入する「PRP(多血小板血漿)療法」や、幹細胞を用いた治療技術は、慢性的な血流不足に陥りやすい中足骨の骨癒合プロセスを強力に活性化させます。保存療法だけでは骨が付きにくいケースや、重要な大会を控えて1日でも早い組織修復を目指す局面において、治療の新たなブレークスルーとして臨床現場での活用が進んでいます。