家族葬が執り行われた場合、まず大前提として理解しておきたいのが「遺族から明確な案内がない限り、当日の弔問はもちろん、後日の自宅弔問も原則として控える」という基本スタンスです。
遺族が家族葬を選択する背景には、「故人と家族水入らずで静かにお別れをしたい」「参列者の接待に追われず、精神的な負担を減らしたい」「葬儀費用や香典返しの手間を抑えたい」といった明確な事情があります。そのため、事前連絡なしに突然自宅を訪れる行為は、悲しみの中にいるご家族にとって大きな負担となりかねません。
どうしても弔問したい場合の正しい手順は、まず電話や手紙などで事前に連絡を入れ、弔問に伺っても差し支えないか意向を伺うことです。その際、「ご負担になるようでしたら、お気遣いなくお断りください」と一言添えるのが大人の配慮です。「お気持ちだけ頂戴します」とやんわり断られた場合は、それ以上無理に訪問を重ねようとせず、弔意を心の中で捧げるのが最善のマナーです。