ネット上の掲示板やSNSでは「運転代行で法外な請求をされた」「メーターを倒さずに高額請求された」という声が散見されます。こうした金銭トラブルや事故時のトラブルを未然に防ぐため、知っておくべき業界の構造的リスクと防衛策を整理します。
国土交通省および各都道府県公安委員会の指導のもと、正規の運転代行業者は「自動車運転代行業の適正化に関する法律」に基づき認定を受けて営業しています。しかし、中には無認可で営業を行ういわゆる「白代行(無許可業者)」が潜んでいるケースがあります。
- 随伴用自動車の表示を確認:正規業者の随伴車には、車体に「都道府県公安委員会認定番号」「事業者名」「代行随伴用自動車」のペイント・マグネット表示が義務付けられています。表示のない不審な車両は利用を避けてください。
- 随伴車への客の同乗は法律違反:「車内が狭いから」「友達を途中で降ろすから」と随伴車にお客を乗せる行為は道路運送法違反(白タク行為)です。これを受託する業者はコンプライアンス意識が欠如しており、トラブルのリスクが極めて高くなります。
- JD共済などの受託者賠償責任保険への加入:万が一、代行運転中に利用者の愛車が事故に遭った場合、正規業者であれば受託者賠償責任保険から補償されます。無保険の悪質業者に当たると、ドライバー個人の預貯金や利用者の自賠責保険に転嫁される泥沼のトラブルに発展しかねません。
トラブル防止の鉄則は、乗車前に「メーター料金制か定額制か」「深夜割増の有無」「領収書の発行が可能か」の3点を明確に確認することです。