高橋美鈴のキャリアを振り返る上で欠かせないのが、MANISH結成前夜の鮮烈なエピソードです。彼女は1992年、アイドルグループ「DALI(ダリ)」のメンバーとして、国民的アニメ『美少女戦士セーラームーン』の初代オープニング主題歌『ムーンライト伝説』を歌唱し、メジャーデビューを果たしました。同曲は大ヒットを記録したものの、ユニット自体はわずかシングル1枚で活動を終了するという特異なスタートを切っています。
その後、キーボード担当の西本麻里とともに1992年12月に結成されたのがMANISHでした。プロデューサーの長戸大幸率いるビーイング(現・B ZONE)の強力なバックアップのもと、WANDSの上杉昇が作詞を手掛け、織田哲郎が作曲した1993年の3rdシングル『声にならないほどに愛しい』がオリコン最高3位、累計約57万枚を売り上げるスマッシュヒットを記録します。
そして1995年、テレビアニメ『SLAM DUNK』の第3期エンディングテーマに起用された『煌めく瞬間に捕われて』(作詞・高橋美鈴/作曲・川島だりあ)が約44万枚のセールスを記録。疾走感あふれるビートと青春の葛藤を歌い上げた歌詞は、作品の爆発的人気と完全にシンクロし、MANISHの代表曲として後世に語り継がれる金字塔となりました。