エアコン銅管の価格高騰と盗難急増、プロが明かす驚愕の真相

エアコン銅管の価格高騰と盗難急増、プロが明かす驚愕の真相

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家庭用エアコンの配管は、細い「液管」と太い「ガス管」の2本がペアになって循環回路を形成しています。一般家庭で最も普及しているのはエアコン冷媒配管サイズ2分3分と呼ばれる規格です。これは細い管の外径が2分(6.35mm)、太い管の外径が3分(9.52mm)の組み合わせで、主に6畳用から14畳用(冷房能力2.2kW〜4.0kW)の機種に使用されます。

一方で、16畳以上の大型リビング向けエアコン(冷房能力5.6kW以上)になると、循環する冷媒ガス流量が増えるため、太い管が4分(12.70mm)になった「2分4分(にぶよんぶ)」という一回り太い配管サイズが要求されます。小型エアコンから大型エアコンへ買い替える際、既存配管の径が適合せず流用できないケースがあるのはこの規格差が原因です。

エアコンのトラブルで最も多い冷媒管ガス漏れ原因と修理について現場の事例を検証すると、フレア面のバリ残り、締め付けトルク不足、あるいは銅管の「蟻の巣状腐食(蟻酸やホルムアルデヒド等の化学物質による微細穴)」が上位を占めます。ガス漏れが発生した場合の修理費用は、漏洩箇所特定・フレア再加工・真空引き・冷媒ガス充填で約25,000円〜45,000円前後の出費となります。

また、見落とされがちなのがエアコン冷媒管断熱材劣化です。屋外の直射日光(紫外線)や風雨、鳥害によって配管を覆う発泡断熱材がボロボロに崩落すると、銅管が外気に剥き出しになります。これにより配管表面で激しい結露が発生して壁面を濡らしたり、熱効率が劇的に低下して電気代が跳ね上がったりする原因となるため、配管テープ巻きや化粧カバーによる保護が極めて重要です。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。