ドラッグストアやスーパーの店頭には数多くの「のど飴」が並んでいますが、医薬品医療機器等法(旧薬事法)の分類において、それらは「食品」「指定医薬部外品」「第3類医薬品」などに明確に区別されています。大正製薬が展開するヴィックス メディケイテッド ドロップは、かつて医薬品として扱われていた背景を持つ指定医薬部外品です。
食品に分類される一般的な菓子飴は、主にメントールの清涼感や糖分による唾液分泌の促進で一時的に喉を潤すことを目的としています。一方で、指定医薬部外品であるヴィックスドロップには、医療機関でも口腔内殺菌用途で用いられるセチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)が1日用量中にしっかりと配合されています。
CPCは陽イオン性界面活性剤の一種であり、原因菌の細胞膜に吸着して構造を破壊することで、優れた殺菌・消毒作用を発揮します。これにより、単なる乾燥予防にとどまらず、細菌感染に伴うのどの炎症によるのどの痛み・のどのはれ・声がれ・不快感を根本から鎮める働きを持ちます。口腔内の殺菌消毒効果により、気になる口臭の除去に寄与する点も特徴的です。
ドロップ状である理由は、有効成分を唾液とともに徐々に溶出させ、患部である咽頭粘膜に長く留まらせるためです。そのため、噛み砕いて飲み込んでしまうと本来の薬理効果が十分に発揮されません。口の中でゆっくりと時間をかけて溶かすことが、確実なアプローチへの大前提となります。