ネット上のコミュニティや相談窓口において、「シロハラインコの飼育を後悔した」という切実な声が上がる背景には、一般的なコンパニオンバード(セキセイインコやオカメインコなど)の延長線上で捉えてしまう「認識の決定的なズレ」が存在します。大手鳥類レスキュー団体や専門店スタッフへの取材によると、飼育放棄や里親探しの相談に持ち込まれるシロハラインコの多くが、生後2〜3年の成熟期を迎えた個体であるという明確なデータがあります。
幼鳥の頃は大人しく甘えん坊だった雛が、性成熟を迎えるとともに野生本来の自己主張を爆発させます。シロハラインコは南米アマゾンの森林地帯で群れを作って暮らす活発な種であり、知能の高さは大型インコや人間の幼児に匹敵すると評価されています。その驚異的な知性とエネルギーを持て余した結果、部屋中の家具や壁紙を破壊し尽くす「有り余る破壊力」を見せつけ、飼い主の平穏な日常を激変させてしまうのです。
「1日中遊び相手を求められ、ケージから出さないと狂ったように叫び続ける」「在宅勤務中に集中できず、生活リズムが完全に狂ってノイローゼ気味になった」という手記や体験談は枚挙にいとまがありません。犬や猫のように「一人でまったり過ごす」という選択肢を彼らは持ち合わせておらず、絶え間ないエンリッチメント(環境刺激)を要求し続けるエネルギッシュさが、準備不足の飼い主を精神的・体力的に追い詰めていく構図が浮かび上がります。