2007年の大会創設以来、天皇杯・皇后杯のトロフィーを手にしてきたクラブの足跡を振り返ると、日本バレーボール界の戦術的トレンドと勢力図の推移が克明に浮かび上がります。
男子では、かつて東レアローズやパナソニックパンサーズが連覇を含む強固な黄金期を築き上げ、近年では海外トップリーグのメソッドをいち早く取り入れたサントリーサンバーズやジェイテクトSTINGSがタイトルを奪取。力強いオポジットの打力に加え、サーブレシーブの返球率に依存しない「ハイボール処理能力」の高さが優勝への絶対条件となってきました。
一方の女子では、久光スプリングスが築いた前人未到の連覇記録が金字塔として輝きます。その後、組織的なトータルディフェンスと高速コンビバレーを結実させたJTマーヴェラスやNECレッドロケッツが台頭。近年では、セッターの配球スピードとミドルブロッカーの得点力が勝敗を分ける決定打となっています。歴代王者の顔ぶれを見ても明らかなように、この大会を制するチームは常にその時代の「日本バレーの進化の最前線」を体現しています。