フリマアプリのヘビーユーザーや専業セラーを対象にしたヒアリング調査では、机上のノウハウとは異なるリアルな現場体験が浮き彫りになっています。
「以前は出品したアパレルを毎晩100円ずつ下げていけば、3日以内には確実に誰かが買ってくれた。しかし現在は、100円下げた程度では閲覧数が2〜3増えるだけで完全に素通りされる」(都内在住・物販セラー 30代女性)
一方で、値下げを行う「時間帯の精密さ」を意識している層からは、依然として効果を実感しているという報告もあります。
「値下げする時間帯を適当な昼間から、ターゲット層がベッドでスマホを見る21時から23時に固定したところ、100円の値下げでも直後に購入される確率が目に見えて戻ってきた。ターゲットの生活動線に合わせることが前提になっている」(愛知県・会社員 40代男性)
現場の実態から言えるのは、「値下げという行為そのものの魔法は解けたが、タイミングを掛け合わせた戦術としては機能する」という事実です。通勤時間の午前7時半〜8時半、主婦層が家事を終える14時〜15時、そして全世代のアクティブ率がピークを迎える21時〜23時。このゴールデンタイムに合わせて価格を変更しなければ、アルゴリズムの恩恵を最大化することは不可能です。