多くのファンが気にかけているのが、番組を去ったメアリー・ベリーのその後の足跡と現在の生活です。
1935年3月24日、バース生まれのメアリー・ベリーは、2026年3月の誕生日で実に91歳を迎えます。幼少期にポリオを患い、数ヶ月の入院生活とリハビリを経験しながらも不屈の精神で回復。フランス・パリのル・コルドン・ブルーで本格的な料理技術を学び、料理雑誌のエディターや多数の料理本の執筆を通じて、半世紀以上にわたり英国の食卓を支えてきました。2020年には料理界および慈善活動への多大な貢献が認められ、大英帝国勲章最高位の一つである「デイム(Dame)」の称号を授与されています。
降板後の彼女の活動は、後退するどころか驚くべきバイタリティに満ち溢れています。BBCとの強固な信頼関係のもと、彼女の名を冠した料理ドキュメンタリー番組『Mary Berry Everyday』『Mary Berry's Simple Comforts』『Mary Berry: Love to Cook』などが次々と制作され、いずれも高視聴率を記録しました。さらに家庭料理のコンテスト番組『Britain's Best Home Cook』ではメイン審査員を務めるなど、公共放送の看板スターとして君臨し続けています。
2026年現在も、英国の祝祭シーズンに合わせた特番の監修や、手軽で栄養価の高い最新レシピ本の出版など、精力的なクリエイティブ活動を継続しています。90代を迎えてなお、背筋を伸ばし、好奇心に満ちた瞳で料理の楽しさを伝える彼女の姿は、英国社会における「アクティブ・エイジング」の最も美しい象徴として敬意を集めています。