保険適用の白い歯はどこまで可能?銀歯卒業の条件と費用を徹底解説

保険適用の白い歯はどこまで可能?銀歯卒業の条件と費用を徹底解説

保険適用の白い歯はどこまで可能?銀歯卒業の条件と費用を徹底解説の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

かつて日本の公的医療保険において、単冠(被せ物)で白い歯が認められていたのは、基本的に前歯(1番〜3番)の「硬質レジン前装冠(金属フレームの表面にプラスチックを貼り付けたもの)」に限られていました。小臼歯や大臼歯といった噛み合わせの強い圧力がかかる部位は、強度を担保するために銀歯一択という時代が長く続いたのです。

この潮目が大きく変わり始めたのは2014年4月、コンピューターで設計・削り出しを行うCAD/CAM冠(ハイブリッドレジンブロック)が小臼歯(4番・5番)に先進導入された瞬間でした。その後、2016年には金属アレルギー患者を対象に大臼歯への適用が解禁され、2017年末には「第二大臼歯がすべて残存している場合の下顎第一大臼歯(下の6番)」へと条件付き適用が拡大されました。

そして極めて重要だったのが、2019年の診療報酬改定に向けた中医協(中央社会保険医療協議会)での集中審議です。歯科用貴金属であるパラジウムの国際相場が高騰を続け、保険財政および歯科医院の経営を激しく圧迫。同時に、歯科デジタル技工技術の精度が飛躍的に向上したことを受け、厚生労働省は「脱・金属依存」へと明確に舵を切りました。この2019年の議論が布石となり、2020年改定での「前歯へのCAD/CAM冠導入」や「上顎第一大臼歯(上の6番)への適用拡大」、さらには近年のCAD/CAMインレー(詰め物)の保険収載へと連なる大改革の導火線となったのです。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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