1型と2型では、体に異常が現れるスピードとパターンが明確に異なります。早期発見につなげるためのセルフチェック項目と、診断に直結する検査数値を頭に入れておく必要があります。
以下のチェックリストで、自身や家族の体調変化を確認してください。
🔍 【症状の違いで見極めるセルフチェックリスト】- 【1型を疑う急激な異変】:
- 喉が異常に渇き、1日に何リットルも水分を欲する
- 夜間に何度もトイレに起きるほど尿量が激増した
- 普通に食事を摂っている(あるいは過食気味な)のに、数週間で体重が5〜10kg激減した
- 強い全身倦怠感、息切れ、呼気から果物のような甘酸っぱい臭い(アセトン臭)がする
- 【2型に多い潜行性のサイン】:
- 何となく疲れが抜けない、体がだるい状態が数ヶ月続いている
- 足先がピリピリとしびれる、立ちくらみが起きる
- 健康診断で血圧や脂質、血糖値の数値を長年指摘されているが放置している
- 傷口が治りにくくなったり、皮膚に吹き出物が増えたりした
診断において極めて重要な指標となるのが、過去1〜2ヶ月の平均血糖値を反映する「HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)」と「血糖値」です。特定健診や採血検査における基準値は以下の通り設定されています。
- 正常域:HbA1c 5.6%未満 / 早朝空腹時血糖値 100mg/dL未満
- 境界型(予備群):HbA1c 5.6〜6.4% / 早朝空腹時血糖値 100〜125mg/dL
- 糖尿病型:HbA1c 6.5%以上 / 早朝空腹時血糖値 126mg/dL以上(または随時血糖値 200mg/dL以上)
1型糖尿病の場合、数日から数週間のうちに血糖値が500mg/dLを超え、インスリン枯渇により脂肪が分解されて酸性のケトン体が血中に充満する「糖尿病ケトアシドーシス(DKA)」という昏睡の危機に瀕することがあります。「急激な喉の渇きと短期間での体重減少」を感じた場合は、翌日を待たずに即座に内科・内分泌内科を受診しなければなりません。