インターネット上のQ&Aサイト等で頻繁に見られる「中古自動車査定士は市販の過去問で独学合格できるか?」という疑問ですが、結論から言えば完全独学での取得は制度上不可能です。
JAAIが定める中古自動車査定士の受験資格には、厳格な条件が設けられています。
- 普通自動車運転免許以上の保有(大型車査定士の場合は大型免許等)
- 自動車の販売、整備、査定に関する1年以上の実務経験を有すること
- JAAIが実施する「3日間の査定実務講習(査定講習)」を修了すること
すなわち、書店でテキストを買ってきて個人で試験会場に願書を提出するタイプの資格ではありません。自動車ディーラー、中古車販売店、買取専門店などの事業所を通じて講習にエントリーし、計3日間(約18時間)の専門講習を修了することが受験の絶対条件となっています。
気になる勉強時間と過去問対策についてですが、講習期間中に配布される公式テキストと過去問集を集中的にやり込むスタイルが一般的です。講習期間の3日間に加え、試験本番までの自主学習時間として10〜20時間程度を確保すれば、合格基準である各70点以上をクリアする実力が十分に身につきます。
学科試験では「査定制度の目的と法的背景」「保安基準・道路運送車両法」「自動車の構造」が頻出分野です。実技試験では、与えられた展開図から傷や凹み、交換歴に応じた「減点ポイント」を正確に引き算し、定められた査定係数を乗じる計算ルーティンを徹底的に体に叩き込むことが合格の決め手となります。