「身長160cm、体重46kg。体脂肪率も20%前後で周囲からは細身と言われるのに、健診結果でLDLが168mg/dLと出て再検査のE判定を受けた」――都内のIT企業に勤務する25歳女性の手記には、予期せぬ診断結果に対するショックが生々しく綴られています。ネット上のコミュニティや医療相談掲示板でも、「脂質を控えているはずの20代女性コレステロール高い痩せ型」による困惑の相談が絶えません。
この20代女性コレステロール急上昇の真相を追跡すると、現代の若い女性が抱える独自の生活様式が浮き彫りになります。とくに美容や体型維持への意識が高い女性ほど、炭水化物を極限まで削る一方で、手軽なプロテインバーやサラダチキン、卵、チーズ、ナッツ類を主食代わりに多用する傾向が見られます。一見ヘルシーに見えるこの食習慣が、知らず知らずのうちに飽和脂肪酸の過剰摂取を招き、肝臓でのLDL産生を急増させている事実はあまり知られていません。
さらに、痩せ型女性特有の低栄養状態も拍車をかけます。食事量が少なすぎることで体が飢餓状態と認識し、生存維持のために肝臓が血中コレステロールの消費を抑え、体内に留めようとする生体防御反応が働くケースも確認されています。スリムな体型=健康という固定観念が、検査結果の受け止めを遅らせる心理的盲点となっているのです。