海水浴場選びで親世代が最も頭を悩ませるのが、現地施設の使い勝手と追加費用の問題です。湯の児海水浴場が長年リピーターに熱狂的な支持を受ける理由は、公共設備の手厚さにあります。現地には清潔に管理された更衣室とトイレ、そして多くの海水浴場で有料化(1回300円〜500円が相場)が進むなか、「無料の温水シャワー」が設置されています。
さらに湯の児の代名詞とも言えるのが、砂浜の一角に鎮座する水着のまま入れる「露天舟湯」です。本物の和船を浴槽に仕立て、湯の児温泉の天然源泉を贅沢に注ぎ込んだこの施設は、海水浴で冷えた体をその場ですぐに温め直すことができます。「海から上がってそのまま温かい良泉に浸かる」という非日常的な爽快感は、日本国内でも数えるほどしか存在しない極上の体験です。
ただし、利用者が留意すべきは無料駐車場のキャパシティ問題です。海岸沿いの駐車スペースは約100台分確保されていますが、7月下旬から8月中旬の土日祝日およびお盆期間は、午前10時を過ぎた段階で満車になるケースが頻発します。周辺道路は道幅が限られている箇所もあり、無理な路上駐車は厳しく取り締まられます。週末に訪れる際は、「午前9時30分までの現地到着」を鉄則とするスケジュール設計が求められます。