言葉の終尾や開始文字として難所とされる平仮名はいくつか存在しますが、「ね」と並んで難問とされるのが「ぬ」や「ら」です。これらの文字と構造を比較することで、「ね」の特殊性がより浮き彫りになります。
まず、ぬから始まる国名は、国連加盟193カ国および日本承認国の中に1カ国も実在しません。地理的な地域名として「ヌナビク」(カナダの先住民地域)や「ヌクアラファ」(トンガの首都)が存在するのみで、主権国家として「ぬ」から始まる対象はゼロです。つまり、相手に「ぬ」を回した時点で、受け手が地域名を答えられない限りゲームセットとなります。
一方で、らから始まる国一覧を調べると、ラオス人民民主共和国とラトビア共和国の2カ国が存在します。「ら」は選択肢が2つあるため、1回使われてもまだ生き残る余地が残されています。
これらに対して「ね」は、ネパール連邦民主共和国が厳然として1カ国だけ鎮座しているという絶妙なバランスにあります。0カ国なら即死トラップとして禁止指定されやすいものの、1カ国だけ存在するため「知っていれば返せるが、2回目は存在しない」という強烈なハメ手として機能してしまうのです。
なお、地理の知識を補強する観点からは、世界の国名と首都一覧をセットで把握することが推奨されます。ネパールの首都はカトマンズであり、標高約1,400mの高地に位置する盆地都市です。こうした周辺知識を合わせて押さえておくことで、しりとりだけでなく雑学としての説得力も格段に高まります。