自力での改善を試みる際、最も避けるべきは「皮膚表面をゴシゴシと擦るマッサージ」だ。摩擦は基底膜を傷つけ、メラニン沈着やたるみを加速させる。狙うべきは皮膚ではなく、その下にある筋膜と筋肉そのものである。
臨床の現場でも推奨される皺眉筋のコリをほぐす方法は、親指と人差し指を用いた「垂直圧迫と筋膜リリース」だ。眉頭の骨のキワにある筋肉の固まりを指の腹で垂直に挟み込み、皮膚を滑らせることなく、奥の筋肉を小さく円を描くように5秒ほど揺らす。これを眉頭から眉尻に向かって3箇所ほどポイントをずらしながら行うだけで、滞っていた血流が改善し、過剰な緊張がゆるむ。
併せて取り入れたいのが、眉間の深い溝を消すマッサージ法として知られる前頭筋と側頭筋のアプローチだ。眉間のシワはおでこや頭皮の筋膜の硬直と密接に連動している。生え際や耳の上部を手のひらの付け根で引き上げるようにほぐすことで、眉間にかかる下向きの牽引力を逃すことができる。このマッサージを行った後に、レチノール配合シワ改善クリームやナイアシンアミドが配合された医薬部外品を丁寧に塗り込むことで、ターンオーバーを整え、表皮と真皮の双方からハリをサポートする相乗効果が期待できる。