保険証のデザイン差を生み出している最大の要因は、保険者ごとの独立した裁量権にあります。社会保険(協会けんぽ・組合健保)は頻繁な券面更新を行わないのに対し、自治体が運営する国民健康保険は定期的な更新を前提に作られています。
特に自治体の国民健康保険証でピンクやオレンジ、黄緑などのカラフルなカードが目立つのは、「有効期限切れの旧保険証を医療機関で誤って使われないようにするため」という現場の事務上の工夫です。年ごとのローテーションで色を切り替える運用が、「色がコロコロ変わるのはランクが変わったからでは?」という誤解を生む原因になっていました。