Q1:耳の後ろのしこりを押すと痛いのですが、原因は何が考えられますか?
A1:押すと痛い(圧痛がある)場合、最も可能性が高いのは「後耳介リンパ節炎」または細菌感染を起こした「炎症性粉瘤」です。頭皮の炎症や風邪に伴ってリンパ節が腫れている場合、数日から1〜2週間程度で痛みが引く傾向があります。一方、しこり全体が赤く熱を持ち、ズキズキと自発痛が増している場合は粉瘤の化膿が疑われるため、抗生物質の投与や切開排膿が必要となります。
Q2:しこりがコリコリと指で動く場合、悪い病気(がん)の心配はありませんか?
A2:コリコリと動く「可動性の良さ」は、一般的に良性病変(粉瘤、良性リンパ節腫脹、脂肪腫、良性唾液腺腫瘍)に多く見られる所見です。悪性腫瘍(がんや悪性リンパ腫の進行期)は周囲の筋肉や骨、皮膚深部に浸潤するため、周囲組織と固着して動かなくなる傾向があります。ただし、早期の悪性リンパ腫や耳下腺腫瘍でも初期は動くことがあるため、「動く=絶対に安全」と自己判断せず、サイズの変化に注視してください。
Q3:受診した場合、どのような検査でしこりの正体を診断しますか?
A3:診察室ではまず視診と触診(硬さ、可動性、痛みの確認)が行われます。次いで、診断の確定のために超音波(エコー)検査が広く用いられます。エコーを使えば、病変が液体成分か充実性(中身の詰まった細胞塊)か、血流シグナルがあるかが即座に判明します。深部の病変や耳下腺腫瘍、悪性が疑われる場合には、造影MRI検査、CT検査、または細い針で細胞を採取する穿刺吸引細胞診(せんしきゅういんさいぼうしん)へと進みます。