インターネット上の掲示板やSNSでは、「オーバーサイズTシャツを着てみたら家族にパジャマと言われた」「だらしなく見えて清潔感がない」といった声が後を絶ちません。ファッション編集部が収集したアパレル販売員や一般ユーザーの証言を分析すると、オーバーサイズTシャツダサいと言われる理由には、感覚的な問題ではなく明確な物理的原因があることが浮き彫りになります。
最も致命的な要因は、「サイズアップ(単なる大きめ)」と「オーバーサイズ設計」の混同です。普段Mサイズを着ている人が、単にXXLなどの大きい通常企画Tシャツを着てしまうと、肩幅だけでなく着丈まで過剰に伸び、お尻を完全に覆い隠してしまいます。これにより胴長に見え、昭和の運動着や部屋着のような印象を与えてしまうのです。本来のオーバーサイズ設計は、ドロップショルダーで肩を落としつつ、身幅にゆとりを持たせながらも着丈はベルト下数センチにとどめる綿密なパターンメイキングが施されています。
加えて、生地の厚み(オンス)とネック周りの仕立てが部屋着見えの分水嶺となります。4〜5オンス程度の薄手生地でビッグシルエットを選ぶと、身体のラインを拾いやすく、首元が重みでヨレてしまいます。街着として成立させるためには、少なくとも6.5〜8.0オンス以上のヘビーウェイト天竺を選び、生地自体のハリで立体的なフォルムを保つことが絶対条件です。