エタニティリング選びにおいて最大の分岐点となるのが、「フルエタニティ」にするか「ハーフエタニティ」にするかという点です。リング全周にダイヤモンドが敷き詰められたフルエタニティは、手のひら側が回っても常に均一な輝きを保てる圧倒的な美しさを誇ります。しかし、日常使いという観点においては見過ごせない物理的リスクが潜んでいます。
ダイヤモンドは地球上で最も硬い鉱物ですが、強い衝撃が一点に加わると特定の結晶面に沿って割れる「へこみ・へき開性」を持っています。電車の金属製つり革を強く握った際や、重い荷物を持った際、手のひら側の石に強い圧力が加わると、ダイヤモンドの欠けや留め金の変形による石落ち(ダイヤの脱落)を引き起こすリスクが高まります。
さらに見落とされがちなのが、隣接する結婚指輪との接触摩耗です。ダイヤモンドのガードル(外周の縁)が隣のプラチナやゴールドの地金に直接触れ続けると、ヤスリのように相手の地金を削り落としてしまうトラブルが頻発します。
日常の家事やPCタイピング、荷物の持ち運びなどを行う一般ユーザーからは、「ハーフエタニティにして正解だった。手のひら側にダイヤがないだけでこれほど気兼ねなく生活できるとは思わなかった」という声が多数を占めます。特別なパーティー専用として割り切る場合を除き、結婚指輪との常時重ね付けにはハーフエタニティが最も合理的な解となります。