平本蓮のビジュアルを語る上で避けて通れないのが、首元から手首、胸元にかけて刻まれた重厚なタトゥーの存在です。日本社会においては今なお賛否両論を呼びやすい身体表現ですが、彼のスタイリングにおいては「服を着替えるのと同じ次元の恒久的なテキスタイル」として機能しています。
首元まで詰まったインクのアートワークは、オープンカラーシャツやオーバーサイズのVネック、あるいはあえて深く開けたテーラードジャケットから覗くことで、既製品の服に唯一無二のエッジを与えます。ハイブランドの繊細なラグジュアリー感に対し、生々しいストリートの緊張感を衝突させるこの手法は、まさに平本蓮のタトゥーファッションならではのシグネチャースタイルです。
彼自身、過去のインタビュー等で「身体に刻んだデザインも含めて自分という作品」という主旨の思いを明かしています。生身の身体を削り合って戦う総合格闘家だからこそ、皮膚の上に刻まれた覚悟と、纏う布地の一体感が他者を圧倒する凄みを生み出しています。