結論から明確に答えると、iPhoneにUSB Type-C(以下、Type-C)が初めて搭載されたのは、2023年9月22日に発売された「iPhone 15」シリーズからです。これ以前のモデルであるiPhone 14シリーズまでは、すべてApple独自のLightning端子が採用されていました。
Apple公式の切り替え発表は、日本時間2023年9月13日未明に開催されたスペシャルイベント「Wonderlust.」の場で行われました。登壇した幹部陣は、プレゼンテーションの中で「同じケーブルでMac、iPad、iPhone、そして最新のAirPods Proまで充電できるようになる」と利便性の高さをアピールしたものの、壇上で過去のLightningに深く触れることはありませんでした。
実は、Apple製品全体を見渡すと、Type-Cへの移行はiPhoneが圧倒的に後発でした。iPadシリーズにおける移行時期と比較すると、その遅れは歴然としています。
- iPad Pro:2018年発売モデル(第3世代)でいち早くType-Cを採用
- iPad Air:2020年発売モデル(第4世代)でType-Cへ移行
- iPad mini:2021年発売モデル(第6世代)でType-Cへ移行
- 無印iPad:2022年発売モデル(第10世代)で移行を完了
- iPhone:iPad Proの移行から実に5年遅れとなる2023年のiPhone 15でようやく採用
プロユース向けに大容量データの高速転送が求められたiPad Proが先行したのに対し、iPhoneは莫大な周辺機器市場を抱えていたため、最後の最後まで端子の刷新が先送りされ続けたという経緯があります。