全国制覇を機に、岡山県内のみならず関西や九州、関東からも選手が集まるようになった同校。その共同生活の拠点となるサッカー部専用寮の実態には、多くの関心が寄せられています。
現場関係者や寮生経験者の証言によると、寮生活は厳しい管理一辺倒ではありません。「自己管理能力の醸成」が最優先されており、起床から就寝、自習時間の確保まで、選手自身がタイムマネジメントを行うシステムが構築されています。もちろん、食事面では成長期の身体づくりを支える管理栄養士の献立が提供され、体重や体脂肪率のトラッキングデータに基づいた栄養指導が行われています。
選手の出身中学・ジュニアユース経歴を検証すると、興味深い傾向が見て取れます。いわゆる「Jリーグ下部組織のエリート昇格漏れ」の選手ばかりが集まっているわけではありません。むしろ、地元のハジャスFCやファジアーノ岡山U-15といった岡山県内の有力クラブ出身者に加え、兵庫のサルパFCやフレスカ神戸、大阪や広島の街クラブで実力を磨いた「ポテンシャルは高いが無名だった原石」が数多く在籍しています。
中学時代に全国区の知名度がなかった選手たちが、岡山学芸館の恵まれた環境と体系的なトレーニングによって高校3年間で急成長を遂げる。この育成サイクルこそが同校の真骨頂と言えます。