Q1:コチの骨が硬すぎて、普通の三徳包丁では頭が落とせません。どうすれば良いですか?
A1:家庭用の薄い三徳包丁でコチの骨を無理に断ち切ろうとするのは、刃欠けや手の滑りによる怪我に直結するため極めて危険です。刃元が厚い出刃包丁を使用するのが原則ですが、どうしても硬い場合は、包丁で骨の周囲の肉に切れ目を入れた後、背骨の関節(節の継ぎ目)に刃先を当て、峰(包丁の背)を手で上から強く押し込むようにして関節を外してください。また、骨切断専用のキッチンバサミで中骨を噛み切る方法も安全で有効です。
Q2:釣ったコチの身が硬すぎてゴムのような食感になってしまいました。失敗でしょうか?
A2:失敗ではありません。コチは死後硬直時および硬直直後の身の締まりが白身魚の中でも特に強いためです。釣獲直後の極めて新鮮な個体は、薄造りにしても強い歯ごたえが残ります。もし弾力が強すぎると感じる場合は、キッチンペーパーとラップでサクを密閉し、冷蔵庫(チルド室)で1〜2日間寝かせて「熟成」させてください。筋肉中のアデノシン三リン酸(ATP)が分解されてイノシン酸(旨味成分)へと変化し、身が程よくしっとり柔らかくなって絶大な旨味を感じられるようになります。
Q3:頭やカマを割ってアラ汁に入れたいのですが、頭の梨割り(二つ割り)がうまくできません。
A3:コチの頭骨はヘルメットのように平たく非常に硬固なため、真上から一刀両断する「梨割り」はプロでも力と技術を要します。無理に真っ二つに割ろうとせず、エラ蓋と顎の柔らかい結合部から包丁を入れ、左右のカマ部分をまず切り離してください。残った頭頂部の硬い骨は、出刃包丁の刃元で叩き割るか、割らずにそのまま大きな鍋で煮出して出汁を取るだけでも十分に濃厚なスープが得られます。安全を最優先してください。