テニスのタイブレークとは?サーブ順・点数計算と勝敗ルールを徹底解説

テニスのタイブレークとは?サーブ順・点数計算と勝敗ルールを徹底解説

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現在では当たり前となったタイブレークですが、かつてのテニス界には存在しない仕組みでした。かつてはゲームカウントが6-6になっても、どちらかが2ゲーム差をつけるまで永遠にセットを続ける「アドバンテージセット方式」が基本だったのです。

タイブレーク導入の理由と経緯の原点は、1960年代後半にアメリカのテニス振興者ジミー・ヴァン・アレンが提唱した「短縮決着システム」にあります。当時、テレビ中継の普及が進む中で、試合終了時間が全く予測できないテニスの放送枠管理は放送局にとって極めて深刻な問題となっていました。また、日没サスペンデッドの頻発や、選手の過度な肉体疲労に対する懸念も年々高まっていました。

この議論を決定づけた象徴的事件が、2010年ウィンブルドン男子シングルス1回戦で起きたジョン・イスナー対ニコラ・マウの死闘です。最終第5セットだけで実に「70-68」、試合時間にして3日間にわたる合計11時間5分の激戦は、テニス史に刻まれる奇跡と賞賛された一方、「選手の身体を壊しかねない過酷すぎる制度」として強烈な警鐘を鳴らしました。こうした経緯を経て、近代テニスは興行面での時間枠管理とアスリート保護の観点から、タイブレークの全面採用へと舵を切ったのです。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。