不動産広告において「1畳」は、不動産の表示に関する公正競争規約(不動産公正取引協議会)によって1.62平米以上と定められています。したがって、広告表記上の3畳は最低でも約4.86平米です。ただし、日本の伝統的な畳の規格には地域差があり、実際の居住空間の体感は建物の構造や規格によって微妙に異なります。
賃貸アパートで最も採用例が多い「江戸間」を基準にすると、1畳は約1.55平米(約88cm×約176cm)であり、3畳は約4.64〜4.95平米です。縦横の寸法で見ると、長方形の部屋であれば横幅約1.8m×奥行き約2.7m、あるいは正方形に近い間取りであれば約2.2m×約2.2m前後の寸法となります。両手を水平に広げた成人男性のリーチが約1.7mであることを考えると、「壁から壁まで手を伸ばせば両端に指先が届く」スケール感です。
ここで注意しなければならないのは、アパート募集図面に記載されている「専有面積」と「居室面積」の乖離です。専有面積が10〜12平米と表記されている場合、そこには玄関、ミニキッチン、シャワールーム、トイレが含まれています。生活スペースとして自由に使える純粋な居室部分は、きっかり3畳(約4.9平米)しかないケースが大多数を占めます。