Q1:オレンジジュースとみかんジュースは、なぜ味わいや流通量が全く違うのですか?
A1:世界市場で流通する柑橘ジュースの9割以上はバレンシアオレンジなどのオレンジ果汁です。オレンジ果汁は加熱殺菌を行っても香りと酸味の骨格が壊れにくく、濃縮還元に適しています。対して温州みかんの果汁はデリケートで、加熱殺菌によって特有の「煮詰まったような異臭(加熱臭)」が発生しやすい性質があります。現在流通している高品質なみかんジュースは、低温殺菌や瞬間殺菌など高度な国内加工技術によって成立している希少な味わいです。
Q2:みかんの白い筋(アルベド)は取って食べたほうがいいですか?
A2:絶対に取らずにそのまま食べることを推奨します。果皮の内側にある白い筋「アルベド」やじょうのう膜には、毛細血管を強化し血流を促すポリフェノールの一種「ヘスペリジン(ビタミンP)」や、整腸作用を持つ水溶性食物繊維が実の部分以上に豊富に含まれています。苦味もほとんどないため、丸ごと食べるのが最も栄養効率に優れています。
Q3:温州みかんを包丁で切ったり、オレンジを手で無理やり剥くのはNGですか?
A3:NGではありませんが、食味を損なう原因になります。温州みかんを包丁で切ると断面から果汁が流出しやすく、せっかくの薄皮の口当たりの良さが損なわれます。また、オレンジを手で無理に剥こうとすると、分厚いアルベドが果肉にこびりついて口当たりが悪くなる上、果皮の油胞が潰れて精油が果肉に移り、強い苦味を感じる原因になります。それぞれの構造に合わせた食べ方が最も美味しさを引き出します。