どれほど質の高いトレーニングを行っても、1日のうち大半を占める「立つ」「歩く」という動作が歪みを助長していては意味がありません。立ち方と姿勢改善の基本は、足裏の「3点支持」にあります。
立位の際は、親指の付け根(母指球)、小指の付け根(小指球)、かかとの3点に均等に体重を分散させます。多くの歪み保有者は外側(小指側)に体重が偏っており、これがすねの外張りや大腿筋膜張筋の過緊張を引き起こしています。下腹部(丹田)を軽く引き込み、頭頂部が天井から吊り下げられているような軸の意識を持つだけで、膝への無駄な圧迫は消失します。また、膝を完全に伸ばし切って関節をロックする「反り膝(過伸展)」を避け、常にわずかなゆとりを持たせることが鉄則です。
次に、日常の歩行をトレーニングに変える美脚歩き方のコツを掴みましょう。足を前に出す際、膝から下を振り出すのではなく、みぞおちから脚が生えているイメージで股関節から足を送り出します。着地はかかとから滑らかに入り、足裏の外側を通って母指球で地面を真っ直ぐ後ろへ押し出します。このとき、後ろ足の内くるぶしを前足の内くるぶしに軽くかすめるような「一本の線上を歩く感覚」を意識すると、内転筋群が自然に連動し、足を細くまっすぐにする習慣が日常動作として定着します。