体が硬い原因は生まれつき?筋膜と自律神経が招く柔軟性低下の真相

体が硬い原因は生まれつき?筋膜と自律神経が招く柔軟性低下の真相

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体が硬いと感じる人の大部分が直面しているのが、股関節周辺の詰まりと骨盤の歪みです。骨盤は上半身と下半身を繋ぐ要であり、骨盤が前傾または後傾したまま固まると、付随するすべての筋肉のテンションが狂い始めます。

デスクワークで椅子に長時間座り続けると、腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)が縮んだ状態のまま固定されます。立ち上がった際にもこの筋肉が十分に伸びず、骨盤が前に引っ張られるか、あるいは腰椎を丸めて座る癖によって骨盤が後ろに倒れてしまいます。骨盤が後傾すると、太ももの裏側にあるハムストリングスは常に引き伸ばされながら緊張し続けるため、血流が滞り、組織がカチカチに硬化するのです。

ここで見逃せないのが「筋膜の癒着」という物理的現象です。筋膜はコラーゲンとエラスチンというタンパク質で構成された全身タイツのような膜で、筋肉一つひとつを包み込んでいます。長時間同じ姿勢を取り続けたり、水分不足が重なったりすると、筋膜内のヒアルロン酸が脱水状態に陥り、糊のようにドロドロになって筋肉と筋膜が張り付いてしまいます。この癒着が発生すると、筋肉がいくら健康であっても、外側の包装紙が突っ張って動かない状態と同じになり、強い制限感が生じることになります。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。