クラピアに関する苦情や後悔の声を精査すると、問題の本質は植物自体の欠陥ではなく、「手間がかからない魔法の植物」という宣伝文句と過酷な現場実態との乖離にあることが浮き彫りになります。代表的なクラピア デメリットとして挙げられるのは、主に次の5点です。
第1の要因は、制御不能に陥りやすい繁殖力による失敗と越境トラブルです。クラピアの匍匐茎(ランナー)が伸びるスピードは凄まじく、最盛期には1日で数センチメートル単位で伸長します。隣地との境界フェンスの隙間、コンクリート舗装の目地、雨水桝や側溝の蓋の隙間にまで触手を伸ばし、わずか数週間手入れを怠るだけで隣家の敷地へ平然となだれ込みます。
第2の要因は、初夏から初秋にかけて長期にわたり咲き誇る愛らしい小花と、それに伴う蜂被害です。5月から9月にかけて無数に開花する花はミツバチやクマバチにとって格好の蜜源となります。庭一面が蜂の群れで覆われる光景は圧巻である一方、小さな子どもやペットを庭で遊ばせたいファミリー層にとっては、素足で歩くことすら禁じられる危険地帯へと変貌します。
第3に、冬に枯れるという落葉・休眠特性です。常緑を期待して植え付けた施主の多くが、11月を境に葉が赤紫色から完全な枯れ草色へと変色する様を見て愕然とします。春先に新芽が出るまでの約4〜5ヶ月間、庭は枯れ野のような荒涼とした佇まいとなり、「景観を損ねる」と家族内での不満に発展するケースが目立ちます。
第4の要因は、年月の経過とともに地表付近の茎が硬直する木質化現象です。植栽後2〜3年が経過すると、下層部の古い茎が茶色く太い木の幹のようになり、地面にゴツゴツとした凹凸や段差を作り出します。足裏に不快な感触を与えるだけでなく、歩行時につまずく危険や、景観の乱れを引き起こす要因となります。
第5の要因は、一度侵入を許すと雑草が抜けないというメンテナンス地獄です。クラピアの緻密な絨毯を突き破ってスギナやメヒシバなどの強害雑草が発芽した場合、クラピアの根と雑草の地下茎が複雑に網目状に絡み合います。雑草だけを引き抜こうとしてもクラピアごと引きちぎれてしまい、さらに広葉植物であるクラピアには芝生用の選択性除草剤が使えないため、手作業で途方もない時間を費やすことになります。