日本国内における入浴中の突然死は年間約1万9000人にのぼると推計されており、これは交通事故死亡者数を大きく上回る数字です。その多くは65歳以上の高齢者ですが、見落とされがちなのが40代〜50代の働き盛り世代のリスクです。
50代前後になると、自覚症状がなくても動脈硬化が進行し始めているケースが少なくありません。血管の弾力性が低下している状態で激しい寒暖差に晒されると、血圧のコントロールが追いつかなくなります。
さらに、過密スケジュールによる過労や睡眠不足、精神的なストレス、前夜の飲酒などが重なると、自律神経の乱れから血管反射がより不安定になります。「自分はまだ若いから大丈夫」という過信こそが、突然の浴室事故を引き起こす最大の要因となっています。