市販の製品パッケージを熟読すると、どのメーカーも一様に「粘膜への使用不可」を明記しています。なぜ、毛を綺麗に溶かすクリームが粘膜には使えないのでしょうか。
粘膜組織は通常の皮膚と異なり、外部刺激から身を守る角質層が極めて薄い、もしくは存在しません。アルカリ性の除毛剤が粘膜に付着すると、毛だけでなく組織表面のタンパク質まで急速に侵食され、激しいヒリつき、化学火傷、ただれ、感染症を引き起こす危険性が極めて高くなります。
デリケートゾーンを安全に処理するための境界線は、明確に意識しておく必要があります。
【部位別の安全基準】
・Vライン(ビキニライン):皮膚が比較的厚いため、規定の放置時間を守れば安全に使用可能。
・Iライン(小陰唇・大陰唇周辺):外側の大陰唇部分の毛のみ対象。粘膜に近い内側(小陰唇や膣口周辺)には絶対に塗布しない。
・Oライン(肛門周辺):肛門括約筋などの粘膜部をコットンやワセリンで保護した上で、周囲の皮膚のみに薄く慎重に塗る。