事件の発端となった中野区劇団員殺害事件経緯を辿ると、被害者の孤立無援な状況と犯行の執拗さが浮き彫りになります。2015年8月26日夕方、中野区野方にあるアパートの2階一室で、劇団員でアルバイト店員だった加賀谷理沙さんが倒れているのを、勤務先からの連絡を受けて駆けつけた警察官と合鍵を持った店長が発見しました。
現場アパートの状況は極めて異様でした。加賀谷さんは全裸の状態で首を圧迫されて窒息死しており、室内には激しく争った形跡が残されていました。玄関ドアには鍵がかかっていましたが、ベランダ側の窓が無施錠であったことから、侵入経路はベランダ側と推定されました。被害者のスマートフォンや財布などの所持品が持ち去られており、当初から怨恨と物取りの両面で捜査本部が設置されることとなりました。
死亡推定時刻は8月25日の未明。直前まで知人とSNSで連絡を取っていたことや、深夜に帰宅した直後に襲撃されたことが判明し、深夜の帰宅時を狙った卑劣な犯行であることが浮き彫りになったのです。