日本シリーズでの躍動を語る上で欠かせないのが、直前のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ・福岡ソフトバンクホークス戦で見せた衝撃のパフォーマンスです。第5戦の9回表、指名打者として出場していた大谷がDHを解除してストッパーとしてマウンドに上がると、球場は地鳴りのような歓声に包まれました。
投じたストレートは当時のプロ野球最速記録を更新する165km/hを連発。さらに150キロを超える高速フォークでホークス打線をねじ伏せ、日本シリーズ進出を決定づけました。「打者として出場しながら最終回に165キロを投げて試合を締める」という、野球漫画すら超越したリアルな二刀流の衝撃は、日本国内にとどまらずMLB関係者の度肝を抜きました。
このCSでの神がかり的な投球があったからこそ、日本シリーズにおいて広島ベンチは大谷の一挙手一投足に極度の警戒を払わざるを得ず、結果としてシリーズ全体の支配権を握る原動力となったのです。