改めて高岩成二のスーツアクター経歴を振り返ると、その偉業は日本エンタメ界の奇跡とも言える数字で埋め尽くされています。JAC(ジャパン・アクション・クラブ)に入所後、スーパー戦隊シリーズで『忍者戦隊カクレンジャー』のニンジャレッドや『メガレンジャー』『ギンガレンジャー』などのレッド役を歴任し、頭角を現しました。
そして2001年の『仮面ライダーアギト』以降、『仮面ライダークウガ』と『仮面ライダー響鬼』を除く平成主役ライダー全20作中18作で主役を担当。『仮面ライダー電王』では、憑依するイマジンごとに歩き方から指先の仕草まで変えて複数キャラクターを演じ分けるという神業を披露し、スーツアクターの概念を根本から覆しました。
「マスクを被っているのに泣いているように見える」「高岩の背中が語る哀愁」と評された卓越した表現力は、平成仮面ライダーシリーズが子どもだけでなく大人の鑑賞にも堪えうる一大コンテンツへ成長した最大の原動力でした。