本作最大の特徴であり映画ファンの心を掴んで離さないギミックが、ウェンディが遊園地で撮影していた「デジタルカメラの写真」に刻まれた死のヒントです。写真のライティングや背景、小道具の位置関係が、それぞれの死因を正確に予告していました。
特に観客に強いトラウマを植え付けたのが、派手な女子高生コンビであるアシュリーとアシュリンの最期です。写真の中で赤い光に包まれヤシの木の人形を手にしていた2人は、日焼けサロンのタンニングマシンに閉じ込められます。結露した水滴が基盤に垂れてショートし、温度調整が暴走した結果、木製コートハンガーが倒れてマシンが開かなくなり、生きたまま焼き尽くされるという凄惨な最期を迎えました。
ほかにも、後頭部にファンの影が重なっていた元美化委員長のフランキーはドライブスルーで追突されたトラックの冷却ファンに頭部を切り刻まれ、ウェイトトレーニング機器の下でポーズを取っていた体育会系のルイスはジムのマシンワイヤーが切断して頭部を粉砕されます。日常風景のなかに潜む偶然が牙を剥く構成は、シリーズ随一の完成度を誇ります。