吉田拓郎という男の波乱に満ちた半生を紐解く上で、共に時代を駆け抜けた妻たちの存在を無視することはできない。四角佳子との別れを経て、当時アイドルとして爆発的な人気を誇っていた浅田美代子と再婚。その後、女優の森下愛子と出会い、長きにわたる人生のパートナーシップを確立した。
世間がイメージしがちな複雑な愛憎劇とは異なり、現在の彼らを繋ぐ空気感は思いのほか穏やかだ。関係者によれば、娘と現在の妻である森下愛子との間には長年にわたって尊重し合う良好な関係が構築されているという。過去の過ちや別離を乗り越え、時間をかけて育まれた家族の絆。形式に縛られない温かな人間関係こそが、晩年の拓郎の情熱を陰で支え続けた真実のドラマと言えるだろう。