バラエティ番組で披露されるエピソードの中でも、群を抜いて強烈なインパクトを残しているのがピスタチオ伊地知のホスト時代の実績です。彼が夜の世界に身を投じたのは、お笑い芸人を目指してNSC(吉本総合芸能学院)へ通っていた下積み時代でした。生活費や芸人活動の資金を稼ぐ目的で足を踏み入れた歌舞伎町の有名ホストクラブで、伊地知は瞬く間に頭角を現します。
当時使用していた源氏名は「春(ハル)」。爽やかなルックスと人懐っこい笑顔、そして何より抜群のトーク力を武器に指名客を急増させました。歌舞伎町といえば全国から野心家が集まる日本一の歓楽街ですが、伊地知はその熾烈な競争を勝ち抜き、見事に歌舞伎町No.1の座を獲得しています。
彼がトップに立てた最大の要因は、無理に高い酒を煽る営業スタイルではなく、徹底した「聞き上手」と「気配り」にありました。相手の承認欲求を満たし、心地よい時間を提供するプロフェッショナルな接客術は、当時から業界内でも高く評価されていたのです。