コーヒーかすが放つ消臭効果は、単なる気休めではありません。抽出後の粉には無数の微細な孔があいており、これが「多孔質構造」となって悪臭分子を強力にキャッチします。さらに、コーヒー粉そのものが弱酸性を帯びているため、トイレや靴箱に充満するアルカリ性のアンモニア臭を中和反応によって無力化できる強みがあります。実験データによっては市販の活性炭の数倍におよぶアンモニア吸着力を示すことも実証されています。
この性能を活かした実用手順が、コーヒーかす消臭剤の作り方です。最も安全で手軽な処理手順は次の通りです。
まず、ドリップ後の湿った粉を平皿に薄く広げます。ここで鍵を握るのが、短時間でムラなく水分を蒸発させるコーヒーかす電子レンジ乾燥方法です。ラップをかけずに500W〜600Wのレンジで約2分間加熱し、一度取り出してスプーンで底からかき混ぜます。水蒸気を逃がしながら再度1分〜1分半加熱し、指先で触れた際にサラサラと粉末状に崩れるまで水分を飛ばします。この加熱工程自体が電子レンジ庫内の油臭や食品臭を消臭するという副次効果も生み出します。
完全乾燥させた粉をお茶パックや通気性のある麻布に入れ、口をリボンや輪ゴムで縛れば完成です。冷蔵庫、靴箱、車内などに置くことで優れた防臭効果を発揮します。ただし密閉容器に保管する際は、湿気戻りによる菌の繁殖を防ぐコーヒーかすのカビ防止対策として、必ず粗熱を取り完全に冷ましてからシリカゲルなどの乾燥剤と共に入れてください。