2026年、気候変動や環境問題への意識はさらに切実なものとなり、消費行動における倫理観が問われている。安価で使い捨てられる服や家具に対する懐疑の目が強まる中、何十年、時には100年以上も大切に受け継がれてきた古道具の価値が再評価されるのは必然と言える。
マーケットに並ぶ品々は、適切な手入れを施せばまだまだ何十年も使えるものばかりだ。壊れたら捨てるのではなく、修繕して長く愛用する。職人が手をかけた頑丈な作りに触れることで、来場者は自らの生活様式を見つめ直す。古物を買う行為は、環境負荷を減らすだけでなく、豊かさの本質を問い直す静かな抗議活動でもある。