ビジネスの議論において、「折衷案」「妥協案」「落としどころ」は混同されやすい言葉です。しかし、交渉の場においてこれらを混同して使うと、相手に消極的な印象を与えたり、不必要な反発を招いたりする原因になります。
折衷案と妥協案の違いは、双方が「価値を得ているか」「我慢を強いられているか」という点にあります。妥協案は、納期や予算の制約により互いに要求水準を下げて折り合う消極的な解決策です。対して折衷案は、アイデア同士を掛け合わせることで「1+1を2以上にする」前向きなアプローチを指します。
一方、折衷案と落としどころの違いは、提案そのものを指すか、交渉上の境界線を指すかという点です。落としどころは「これ以上の譲歩はできないが、ここなら契約を結べる」という双方の許容限界を指すビジネス用語であり、その落としどころに着地させるための具体的な具体策が「折衷案」となります。