六花の森の最大の魅力は、画家・坂本直行が描いた六花亭の包装紙に登場する山野草(十勝六花)が実際に敷地内で咲き誇る姿を鑑賞できる点にあります。十勝六花とは、エゾリンドウ、ハマナシ、オオバナノエンレイソウ、カタクリ、エゾリュウキンカ、シラネアオイの6種を指し、それぞれ異なる季節に美しい花を咲かせます。
訪れる時期によって全く異なる表情を見せるため、事前に六花の森の見頃時期と開花情報を把握しておくことが満足度を高める鍵となります。季節ごとの代表的な見どころは以下の通りです。
【4月下旬〜5月:春の息吹と可憐なスプリング・エフェメラル】
雪解けとともに園内を黄色く染め上げるエゾリュウキンカからシーズンが開幕します。5月上旬には紫色のカタクリが一面に群生し、中旬から下旬にかけては純白の大きな花をつけるオオバナノエンレイソウや、淡い紫が美しいシラネアオイが咲き揃います。瑞々しい新緑と春の妖精たちが織りなす景観は圧巻です。
【6月〜7月:初夏を彩るハマナシとクリンソウの競演】
初夏を迎えると、六花亭のシンボルでもある濃いピンク色のハマナシが甘い香りを漂わせます。小川のせせらぎ沿いには鮮やかなクリンソウが咲き乱れ、園内全体が最も色彩豊かで華やかな雰囲気に包まれるベストシーズンとなります。
【8月〜10月:晩夏のエゾリンドウと秋の紅葉】
夏の終わりから秋にかけては、深い青紫色のエゾリンドウが凛とした姿を見せます。9月下旬を過ぎると柏やシラカバの木々が色づき始め、静寂に包まれた落ち着いた秋のガーデン散策が堪能できます。