事件のキーマンである東京大学教授がなぜ疑惑の渦中に巻き込まれ、立件に至ったのか。真相の根底には、資金流用と権力集中の密接な関係が存在する。関係筋によれば、数年前から研究助成金の不自然な経理処理や、特定の関連企業への不正な発注疑惑がささやかれていたという。
ある捜査関係者は、「当初は単なる事務的ミスの域を出ないよう見せかけられていたが、口座追跡を進める過程で意図的な資金還流の仕組みが浮き彫りになった」と語る。巨額の資金を取り扱う立場を利用し、チェック機能を形骸化させていた実態が、容疑浮上の決定打となった。