妊娠のプロセスにおいて、卵子と精子が出会って受精卵となり、細胞分裂を繰り返しながら卵管を通って子宮へと到達します。この受精卵が子宮内膜に潜り込み、結合を完成させる現象を着床と呼びます。
着床の際、受精卵は子宮内膜の表面を少しずつ溶かしながら内部へ根を張るように潜り込んでいきます。その過程で子宮内膜の微細な血管が傷つき、少量の血液が体外へ流れ出ることがあります。これが受精卵の着床に伴う出血の医学的な理由です。
妊娠超初期に起こる出血の原因としてはこの着床出血が代表的ですが、ホルモンバランスの一時的な揺らぎによる中間期出血や、子宮頸管ポリープ、膣内の微細な傷などが関係しているケースもあります。いずれにしても病的な異常ではなく、体が妊娠へ向けて劇的な変化を遂げているサインのひとつです。